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岩手県立博物館へ直接インタビュー!
岩手県立博物館は盛岡市にある、岩手県の歴史や自然に関する展示を行っている総合博物館です。
岩手の生物や地質など、さまざまな分野の展示が楽しめます。
今回は岩手県立博物館の工藤さんへ直接インタビュー!
博物館の特徴や魅力、オススメの展示などを伺いました。
岩手県立博物館でのデートを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
岩手県立博物館の特徴
まずは岩手県立博物館の特徴を教えてください。
編集部
工藤さん
岩手県立博物館は、昭和55年(1980年)に設立された、岩手県を代表する総合博物館です。
広い館内に、岩手県の自然と歴史、文化に関する資料が2,000点以上展示されています。
岩手県立博物館の魅力
岩手県立博物館の魅力を教えてください。
編集部
工藤さん
岩手県立博物館の魅力は、さまざまな分野の展示がある点です!
5億年にわたる大地の歴史、多様な生物相、縄文時代や現代までの歴史的変遷、地域性豊かで多彩な風習や郷土芸能など、岩手県のあゆみをさまざまな角度から掘り下げた展示が揃っています。
工藤さん
展示を見ることで、さまざまな角度から岩手県の魅力を感じていただけます。
自分の興味のある分野はもちろん、他の分野でも、それぞれを結びつけることで見るたびに新たな発見をしていただけるでしょう。
岩手県立博物館の部門別オススメの展示
岩手県立博物館では、6つの部門に分けて展示を行っています。
続いて、各部門のオススメの展示資料を伺いました。
考古部門
考古部門でのオススメの展示を教えてください。
編集部
工藤さん
考古部門では、大型の遮光器土偶や、盛岡市萪内(しだない)遺跡出土の大型土偶頭部がオススメです!
大型土偶頭部は国指定重要文化財で、壊れていなければ全身で推定1mと日本一の大きさです。
仮面を被った姿を表現したものとされており、儀式を取り仕切る呪術者の姿を連想させます。
工藤さん
岩手県内には縄文時代の宝庫といえるほど多くの遺跡が残っており、これらの遺跡から発掘された縄文時代の土器や土偶などを多数展示しています。
また、弥生時代以降の集落に関するものや、奈良時代初期に作られた貨幣「和同開珎」の展示なども見所です。
旧石器時代から平安時代初期頃までの岩手県の歩みを、ぜひご覧ください。
歴史部門
古代の岩手県の歴史を感じられる展示ばかりですね!
続いて、歴史部門のオススメの展示を教えてください。
編集部
工藤さん
歴史部門では、平安時代から近代までの、岩手のあゆみを物語る資料を展示しています!
平安時代末期には、平泉を中心に奥州を治めていた奥州藤原氏のもと、平泉文化が花開きました。
その頃に作られた毛越寺・観自在王院の建物と庭園を往時の姿に復元した模型を展示しています。
工藤さん
ほかにも、県内各地にある国宝、重要文化財に指定された仏像の実物大の複製や、世界遺産のひとつ、橋野高炉の復元模型など、見所満載です。
郷土の絵画、工芸品、刀剣なども紹介しています。
民俗部門
平泉文化をはじめ岩手県の歴史に関する興味深い展示ばかりですね!
続いて、民俗部門のオススメの展示を教えてください。
編集部
工藤さん
民俗部門では岩手県大船渡市のスネカがオススメです!
スネカはユネスコの無形文化遺産に登録された、岩手沿岸部に伝わる来訪神行事です。
藁簔や仮面を身にまとったスネカが、小正月の夜に家々を巡ります。
工藤さん
博物館では民家の常居(家族が集まる部屋)を再現したスペースを中心に、県内の農村、漁村のくらしを紹介しています。
さらに、県内で行われる祭りや郷土芸能、信仰に関す展示など、見応え抜群です。
生物部門
岩手県の風習を学べる展示が行われているのですね!
続いて、生物部門のオススメの展示を教えてください。
編集部
工藤さん
生物部門では、岩手の自然を象徴する鳥・イヌワシの営巣地を再現したジオラマがオススメです!
イヌワシは翼を広げると2mにもなる大型の猛禽類です。
国指定の天然記念物であり、県内では北上山地や奥羽山脈の一部に生息しています。
工藤さん
そのほかにも、水陸ともに豊かな自然に恵まれている岩手の自然に関する展示をしています。
森の小鳥や水辺の小動物、ゴヨウザンヨウラクやハヤチネウスユキソウなどの植物など、さまざまな動植物を展示していますので、ぜひご覧ください。
地質部門
岩手県の豊かな自然の魅力を感じられる展示ですね!
続いて、地質部門のオススメの展示を教えてください。
編集部
工藤さん
地質部門では、エントランス展示にもなっているマメンキサウルスの全身複製骨格と、日本初の恐竜化石「モシリュウ」の上腕骨(複製)がオススメです!
とくに、モシリュウの化石は日本で初めて発見された恐竜の化石で、およそ1億年前に生息していた大型恐竜だと考えられています。
また、地質部門の展示は岩手の大地の歴史をテーマにしており、約5億年前の岩石や4億年以上前のサンゴ化石なども展示しています。
文化財科学部門
何億年も前の岩石や化石などが見られるのですね!
続いて、文化財科学部門のオススメの展示を教えてください。
編集部
工藤さん
文化財科学部門では、東日本大震災の大津波で被災した陸前高田市の紙資料を手当てしています。
これは、津波をかぶった資料の劣化をくい止めるための「安定化処理」という作業で、震災から13年経った今も継続しています。
工藤さん
作業は通称「修復館」と呼ばれる建物で行っており、その様子をご覧いただけますので、ぜひお立ち寄りください。
岩手県立博物館のオススメ撮影スポット
岩手県立博物館のオススメの撮影スポットがあれば教えてください。
編集部
工藤さん
エントランス展示となっている兜跋毘沙門天像(とばつびしゃもんてんぞう)や大型のサメの顎の化石(複製)など、大形の資料がフォトスポットとして人気があります!
さらに、館内グランドホールからは、雄大な岩手山の眺めも楽しめます。
晴れた日の眺めは絶景ですので、ぜひ博物館からの眺めもお楽しみください。
岩手県立博物館のオススメイベント
岩手県立博物館のオススメイベントを教えてください。
編集部
工藤さん
昔の遊びや装束を体験したり化石に触ってみたりすることができる体験学習室がオススメです!
お子様にも大人の方にも人気で、定期的に開催しており、デートにもぴったりです。
工藤さん
また、毎月第2、第4日曜には、「県博日曜講座」を開催しています。
当館学芸員を中心に、調査研究の成果を一般の方向けに紹介する講座です。
興味のある分野について深堀りしたい方におススメです。
ほかにも当館では、多くのイベントを開催しています。
詳細はホームページや公式Xのアカウントをご確認ください。
岩手県立博物館のオススメ商品
岩手県立博物館のオススメ商品があれば教えてください。
編集部
工藤さん
生きものや歴史関連のフィギュアなどが入ったカプセルトイが人気です!
ショップでは展示に関する文房具やグッズ、書籍などを販売しています。
ぜひショップにもお立ち寄りください。
岩手県立博物館の口コミ
岩手県立博物館を実際に利用した方からの口コミやエピソードがあれば教えてください。
編集部
工藤さん
実際にご利用いただいたお客様から「こんなに多くの展示があるとは知らなかった」「時間が足りなかった、また来たい」というお言葉を頂くことがよくあります!
また、「小さい子どもが楽しめる展示が多い」などのお声もあります。
工藤さん
当館は、カップルやお子様連れのご夫婦など、多くの皆様が楽しみながら学べる博物館です。
ぜひお越しください。
岩手県立博物館で素敵なデートを楽しもう
まとめ
- 岩手県立博物館は岩手県の自然や歴史を学べる総合博物館
- 6部門に分かれており、部門ごとに魅力的な展示が行われている
- エントランスにある大型展示の前では写真撮影が可能
- 子どもから大人まで楽しめるイベントも定期的に開催している
岩手県立博物館は岩手県の歴史や文化、自然を学べる展示が行われている博物館です。
6つの部門に分かれており、平泉文化や地域の風習、県内の動植物など、各部門ごとに違った見所があります。
また、写真を撮ったりイベントを楽しんだりして過ごすのもオススメです。
デートの思い出に、ショップでお土産を購入するのもよいでしょう。
博物館デートを検討している方は、ぜひ岩手県立博物館へ足を運んでみてください。
概要 | |
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施設名 | 岩手県立博物館 |
住所 | 〒020-0102 岩手県盛岡市上田字松屋敷34番地 |
電話番号 | 019-661-2831 |
アクセス | 【車】 東北自動車道「盛岡」ICから車で約25分 東北自動車道「盛岡南」ICから車で約30分 東北自動車道「滝沢」ICから車で約20分 東北自動車道「滝沢中央」スマートICから車で約20分 【バス】 JR「盛岡」駅から「松園バスターミナル行」または「松園営業所行」に乗車し「松園バスターミナル」で下車、支線バス乗り換え「県立博物館前」下車 |
料金 | 一般:330円 学生:150円 |
開館時間 | 9:30〜16:30 ※入館は16:00まで |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその翌平日) 資料整理日 年末年始 |
公式サイト | https://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/index.html |
X公式アカウント | @Iwahaku |
公開日: 2024-12-05
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