
熟年結婚のメリット・デメリットとは?熟年結婚におすすめの婚活方法と2つの準備
50代以降の熟年結婚には、精神的・経済的に安心感が得られるメリットがあります。老後1人で過ごすことを不安に思う人は多く、熟年結婚をすることによって笑い合えるパートナーがいることに幸せを感じている夫婦が大半です。この記事では熟年結婚について解説していますので、ぜひ参考にして今後について考えてみてください。
目次
熟年結婚とは?
熟年結婚には「何歳から」との明確な規定はありませんが、一般的には50代以降の男女が結婚することを指します。
離婚率の上昇や晩婚化により、現代ではアラフィフで婚活するのも珍しいことではありません。
45歳から中高年・シニア婚活と銘打ってサポートする結婚相談所もあり、比較的出会いを得やすいです。
また浅野ゆう子や夏木マリなど、大人の結婚をした芸能人・有名人も多くいます。
「この年で婚活はもう遅い?」と考えている方でも、婚活サポートを上手く活用すれば結婚することは十分可能です!
今回は、熟年結婚やおすすめの婚活方法について詳しく解説していきます。
熟年結婚のメリット・デメリットも併せてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
こんな人におすすめ!
- 熟年結婚は実際どう思われるのか気になる
- 熟年結婚のメリットやデメリットが知りたい
- 熟年結婚におすすめの婚活方法は?
50代からの初婚・再婚の結婚割合
まずは2020年度の人口動態調査を参考に、50代以降の初婚・再婚の割合を見てみましょう。
50歳以降の初婚の割合は、男性が約1.5%・女性が約0.7%でした。
>> 厚生労働省「2020年人口動態調査 結婚生活に入ったときの年齢(5歳階級)別にみた初婚-再婚・夫-妻・年次別婚姻件数【初婚】」
そして再婚の割合は、男性が約26%・女性が約20%となっています。
>> 厚生労働省「2020年人口動態調査 結婚生活に入ったときの年齢(5歳階級)別にみた初婚-再婚・夫-妻・年次別婚姻件数【再婚】
上記の数値を見ると初婚の割合は低いですが、再婚率はそこまで低くありません。
婚活市場では「年齢を重ねるごとに婚活が困難になる」と言われていますが、50歳以降でも結婚した人はいます。
中高年・シニア世代だからといって、結婚を諦める必要はないです!
熟年結婚は実際どう?どう思われてる?
熟年結婚の場合、離婚した相手との間に子供がいることも珍しくはありません。
子供がいると当事者の気持ちだけでは話を進められないため、「うまくいくのか」と不安に思う人が多いです。
一方で、「一生一緒にいたいと感じる相手と出会えたら幸せそう」とのイメージを抱く人もいます。
ここからは、熟年結婚をした本人やその子供は実際にどのような気持ちを感じているのかを見ていきましょう!
熟年結婚した人の気持ち
熟年結婚によって一緒に笑い合えるパートナーができたことに、安心感を感じている人が大半です。
老後に1人きりで生活するのは不安がつきものなので、熟年結婚をして幸せを感じる人はたくさんいます。
しかし幸せに感じているカップルがいる反面、苦労しているケースもゼロではありません。
中高年・シニア世代だからこそ、「パートナーに病気が見つかった」「両親の介護に追われている」などの問題もあります。
充分に話し合わずに結婚してしまうと、後悔につながりやすいので注意しましょう!
子供たちの気持ち
子供がいる場合、熟年結婚に対して複雑な感情を抱かれることも多いです。
高校を卒業している子供なら、「親の幸せを応援する」といった意見も多く見受けられます。
ただし高校生や中学生など多感な時期の子供は、「良い歳して気持ち悪い」とネガティブな気持ちを抱えるケースもあるので心構えをしておきましょう。
納得が得られないまま結婚してしまうと、子供との折り合いが悪くなってしまうリスクがあります。
子供の気持ちを大切にしながら、結婚のタイミングを考えることが重要です。
熟年結婚したきっかけ・理由
熟年結婚したカップルは、どのようなきっかけ・理由で結婚に踏み切ったのでしょうか?
ここからは、熟年結婚のきっかけ・理由をご紹介します。
若い世代の結婚とは決め手が異なるので、熟年結婚に迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
離婚後子供の子育てが落ち着いたから
子供が義務教育を終えるまでは、再婚を考えられない人も少なくありません。
子連れの場合、パートナーに対して「血のつながっていない子供に愛情を注いでくれるのか」と不安な気持ちがあります。
子供に居心地の悪い思いをさせる可能性を考えると、婚活に前向きになりにくいのです。
そのような背景もあり、子育てがひと段落したタイミングでやっと自分の幸せに目を向けられるようになる人もたくさんいます。
死別から立ち直れた
再婚希望者のなかには、死別を経験した人もいます。
愛するパートナーとの急な別れは、現実と向き合うまでに長い時間が必要です。
パートナーの死に向き合えたとしても、前を向くことは簡単ではありません!
死別したパートナーを思い出として整理でき、立ち直れたことがきっかけで熟年結婚に踏み出せた人もいます。
今まで事実婚のような状態だった
現代では結婚の形が様々で、事実婚を選択するカップルもいます。
入籍していなくても関係性は夫婦として一緒に生活しているので、若いときはデメリットをあまり感じません。
しかし中高年・シニア世代になると、籍を入れるメリットが増えます。
法的に夫婦として認められることで得られるメリットは、以下の通りです。
籍を入れるメリット
- 扶養控除や配偶者控除が受けられる
- 入院や手術時の代理人手続が可能
- 相続権が得られる
老後の安心材料が増えるため、事実婚から熟年結婚に至るカップルもいます。
忙しい仕事が落ち着いた
仕事が多忙だったり転勤が多かったりすると、結婚に気持ちが向きにくくなりがちです。
「今は仕事に専念したい」と思っているうちに、気付けばアラフィフになってしまったケースもあります。
仕事がひと段落したときに交際相手がいると私生活の幸せに気持ちが向きやすくなるので、そのタイミングで熟年結婚する人も多いです。
幸せを感じる!熟年結婚のメリット
熟年結婚に迷いを感じている場合は、メリットを把握したうえで交際相手との将来を考えるのがおすすめです。
ここからは熟年結婚の4つのメリットをご紹介しますので、具体的に結婚をイメージしてみましょう!
精神的に安らぐ・安心する
精神的な安らぎを、熟年結婚のメリットとして感じる人は多いです。
1人の生活は自分のライフスタイルを貫けるので気楽ですが、ふとしたときに「寂しい」と感じます。
家族で楽しめるレジャースポットやお正月など、楽しみを共有できる相手がいるのは幸せなことです。
悩みや不安を感じたときに、寄り添い合える相手がいる安心感も得られます。
健康リスク・孤独死を避けられる
独り身でいると、毎日の食事がおざなりになってしまいがちです。
しかしパートナーがいれば外食やインスタント食品を控え、健康への意識が高まる傾向にあります。
食事を共にする楽しさから食欲が増進したり、手作り料理で栄養バランスが整ったりと期待できる変化も多いです。
また近年では未婚率の上昇から、孤独死が社会問題となっています。
一緒に生活する相手がいると体調の変化に気づいてもらえるので、その点でも安心感を得られることは大きなメリットです。
経済的な安定
定年が近づいてくると、「年金はいくらもらえるのか」「老後生活していけるのか」と不安を感じる人が多いです。
若いときにはあまり考えることの無かった、病気の心配も出てきます。
パートナーがいると共働きで生計が立てられるので、病気や怪我で働けないときも安心です。
新鮮な恋愛・生活を過ごせる
誰かを大切に思ったり必要とされたりすると、満たされた気持ちで毎日を過ごせます!
時間を共有できる相手がいると寂しさが薄れるだけでなく、楽しさや喜びを共感することで充足感を味わえるのです。
また気持ちが満たされると、幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されます。
このオキシトシンはストレスが緩和されて自律神経のバランスが良くなったり免疫力がアップしたり、内臓のコンディションが整ったりとメリットが豊富です。
熟年結婚は難しい?熟年結婚のデメリット
熟年結婚にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
離婚率の上昇が加速する現代では、熟年離婚をするカップルがいるのも事実です。
結婚前にデメリットについてもパートナーとよく話し合っておくと、後悔する可能性を減らせます。
ここからは熟年結婚のデメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
以下の記事では、熟年結婚をして後悔したエピソードを紹介しています。
再婚して後悔したという体験談は多いです。
初婚に比べ、再婚は養育費や子供(連...
親・相手の介護問題
熟年結婚では、若い年代での結婚よりも父母・義父母の介護対応が早めに必要となります。
両親が要介護となり同居を余儀なくされてしまった人もいるので、結婚前に心構えをしておきましょう。
両親だけに限らず、熟年結婚では自分たちの介護の問題も出てきます。
介護は体力的にも精神的にも大変で、金銭的なストレスも重なり疲弊しやすいです。
先々のことを考えるなら足腰が弱ったときに備え、なるべく階段を使わないで生活できる住居を選びましょう!
子供との関係性
どちらかに大きくなった子供がいる場合、昔から一緒に住んでいる家族のような親密な関係性は構築できないケースが多いです。
子供が小さいときなら家族で楽しく過ごせる時間を取りやすいので、比較的信頼関係を築きやすいといえます。
「関係性を良好にするのは難しい」と心得ておくことは重要ですが、諦める必要はありません。
子供の話に耳を傾け、「理解しよう」「居心地の良い環境を作ろう」と努力するようにしましょう。
死別していた場合遺族年金はなくなる
結婚相手と死別した人の場合、遺族年金をもらって生活していることがあります。
遺族年金は、死亡した人によって生計を維持されていた配偶者が受給の対象です。
1年間で数十万円受給できるので、遺族年金に生活を助けられている人もたくさんいます。
ただし熟年結婚したら遺族年金はもらえなくなるので、あらかじめ理解しておきましょう。
お金・相続問題
熟年結婚をすると、パートナーと実の子供が相続人となります。
連れ子は、養子縁組をしなければ相続人にはなれません!
親が熟年結婚することによって子供が相続できる金額が少なくなってしまうため、トラブルになることも多いです。
亡くなる前に相続に対する考えを家族間で共有しておくと、揉めるリスクを減らせます。
育児・出産の問題
医療技術の進歩により、高齢出産の成功率が高まっています。
とはいえ年齢とともに妊娠・出産のリスクは増えるため、50代以降の妊活は難しいのが現状です。
熟年結婚をするカップルのなかには、自分たちの子供を希望してる人もいます。
しかし体力的に難しいケースが多く、資金も必要になるので事前の価値観のすり合わせが必要です。
後悔しないために!幸せな熟年結婚のための準備・対応
後悔しない熟年結婚をするためには、事前準備をしておくことが重要です。
これからご紹介する「幸せな熟年結婚のための準備・対応」を参考に、パートナーと話し合ってみましょう!
親族・子供の理解を得る
熟年結婚に限らず、両親や子供からの理解を得ることは重要です。
2人の気持ちだけで突き進んでしまうと、周囲へ不信感を与えてしまいます。
「熟年結婚に対してどのように感じているか」「どのような点に不安を感じるか」などを両親や子供に聞き、よく話し合ってみましょう。
不安を解消してから結婚の手続きを進めると、祝福されて良いスタートが切れます。
遺言を準備する
年齢を重ねるごとに、病気のリスクは高まります。
万が一のときにパートナーと子供が揉めないようにするためにも、遺言書は用意しておきましょう。
遺言書には、「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」があります。
自筆証書遺言は手軽に残せますが、法律的に不備があり遺言書として認められない場合があるので注意が必要です。
公正証書遺言なら法律の専門家と共に作成するので、不備なく遺言書を残せます。
熟年結婚について実例を交えながら解説しているこちらの書籍にも、遺言の必要性について書かれていました。
結婚の障害を乗り越えるには強い意思が必要。
遺言は必須、生前贈与も有効。引用元: www.amazon.co.jp
- 『熟年婚 ---60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』
- 著者:黒川 祥子
- 発行年月日:2013/7/20
- 出版社:河出書房新社
熟年結婚したい人におすすめの婚活方法
ここからは熟年結婚をしたいものの、日常で出会いが無い人におすすめの婚活方法をご紹介します。
とにかく出会いの機会を増やすことが、自分に合うパートナーと出会うコツです。
自分に合った婚活方法を見つけて、人生を謳歌しましょう!
結婚相談所
熟年結婚を目的として効率的に出会いを得たいなら、結婚の意志が強い人との出会いが豊富な結婚相談所がおすすめです。
「子供にどう理解してもらえば良いかわからない」「相手との距離感の縮め方がわからない」などの悩みがある人は、積極的にカウンセラーに相談しましょう!
結婚相談所では婚活力をアップできる講座を受けたり外見磨きのアドバイスをもらえたりするので、自信を高めながら出会いを探せます。
シニア・中高年におすすめの結婚相談所を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
「こんな年齢だけど、今から婚活ってできるの?」とお悩みではありませんか?シ...
IBJメンバーズ
- 業界最大級の約70,000名の会員数
- 厳正な入会審査により圧倒的に質の高い出会いを実現
- 7つの出会い方で自分に合った活動ができる
- 交際中からプロポーズまでサポート
- 少人数専任制で会員一人ひとりにきめ細やかにサポート
IBJメンバーズは、日本結婚相談所連盟(IBJ)直営の結婚相談所です。
自社会員だけでなく、IBJ加盟の結婚相談所の会員を含めた約75,000人のなかから出会いが探せます。
出会いの母数が多いので、婚活対象となる年代の人と知り合える可能性が高いです。
カウンセラーは少人数担当制できめ細やかなサポートをしてくれるので、アドバイスを得ながら婚活を進められます。
IBJメンバーズが誇るAIマッチングも活用しながら、外見・内面ともにタイプの相手との出会いを探しましょう!
IBJメンバーズについてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
皆さんは「IBJメンバーズ」という結婚相談所をご存知ですか? 婚活を始める...
中高年向けのマッチングアプリ
結婚相談所よりも気軽に出会いを探したい人には、中高年向けのマッチングアプリがおすすめです。
女性は無料で利用できるものも多いため、費用負担の心配なく使えます。
男性もマッチングまでは無料でできるものがほとんどなので、登録しておいて損はありません。
こちらの記事では、中高年におすすめのマッチングアプリを紹介しています。
50代(中高年)の男女が出会いを探すなら、「マッチングアプリ(出会いアプリ...
マリッシュ
- 真面目な出会いを探す女性を応援する婚活アプリ
- 再婚・シングルマザー向けの優遇プログラムを用意している
- アクティブユーザーの年齢層が他の婚活アプリと比べて高い
- 安心安全に利用ができるよう24時間有人サービスとパトロールをしている
- 連絡先を交換せずに通話が可能
マリッシュは、中高年の出会いを応援する特典つきのマッチングアプリです。
バツイチ・シンママ・シンパパにはポイント増量の特典があり、出会いを後押ししてもらえます。
毎日「いいね!」がプレゼントされるのも、嬉しいポイントです。
男性はマッチングまで無料、女性は完全無料で全ての機能が利用できるので気軽に始められます!
通常のプロフィールの他に、声プロフでも相手の雰囲気を掴めることもマリッシュの特徴です。
こちらの記事でマリッシュについて詳しく紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
「マリッシュ(marrish)はバツイチやシンママ、シンパパにおすすめの恋...
まとめ
今回は、熟年結婚についてメリット・デメリットを交えながら解説してきました。
最後にポイントを振り返ってみましょう。
まとめ
- 熟年結婚では初婚の割合が少なく、多くが再婚者である
- 熟年結婚によって、安心感・充足感が得られたと感じている人が多い
- 子供がいる場合、熟年結婚に対して複雑な気持ちを抱えるケースもある
- 熟年結婚のメリットは、精神的・経済的に安心できること・孤独死を避けられること・新鮮な恋愛ができること
- 熟年結婚のデメリットは、介護や子供との関係性に不安を感じること・遺族年金や相続の問題があること・出産が難しいこと
- 幸せな熟年結婚をするためには、家族の理解を得ることや遺言を準備することがポイント
50代以降になると仕事や子育てが落ち着いてくるため、自分自身の幸せに意識が向きやすくなります。
現代では熟年結婚をするカップルが珍しくないことも、「人生を一緒に歩めるパートナーが欲しい」と願う人が増えている理由です。
熟年結婚が気になっている人は、今回解説したメリット・デメリットを踏まえてイメージを深めましょう!
公開日: 2022-04-15