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旧齋藤家別邸へ直接インタビュー!
旧齋藤家別邸は新潟県新潟市にある、新潟県屈指の名家の邸宅です。
歴史を感じられる見事な日本庭園と近代和風建築を楽しみながら邸宅内の散策ができます。
庭園を眺めながら一息つける喫茶スペースもあり、デートで訪れればゆったりと贅沢な時間を過ごせるでしょう。
今回は旧齋藤家別邸の久保さんへのインタビューをもとに、旧齋藤家別邸の特徴や魅力、オススメイベントなどをご紹介!
ぜひデートプランの参考にしてください。
旧齋藤家別邸の特徴
まずは旧齋藤家別邸の特徴を教えてください。
編集部
久保さん
旧齋藤家別邸は新潟の豪商・四代齋藤喜十郎が、大正6年(1917)から同9年(1920)にかけて造った別邸です!
齋藤家は新潟の三大財閥のひとつに数えられた名家で、海運業を中心に行い、地域経済の近代化に貢献しました。
旧齋藤家別邸は平成21年(2009)に公有化され、平成27年(2015)には「旧齋藤氏別邸庭園」として新潟市初の国指定名勝となりました。
久保さん
旧齋藤家別邸は建物の随所に施された意匠や、大正期における港町・商都新潟の風土色を豊かに伝えている回遊式の庭園も見所です。
砂丘の地形や植生を巧みに利用した庭園は、渋沢栄一邸の作庭にも関わった東京の庭師である、松本幾次郎と弟・亀吉の作とされています。
久保さん
また、数寄屋造りを基調として庭に向け開放的に作られた建物は、凝った意匠や銘木が随所に見られる近代和風建築の秀作とされているものです。
庭園と建物のどちらも趣があり、日本の伝統文化の良さを感じていただけるでしょう。
旧齋藤家別邸の魅力
旧齋藤家別邸は建物と庭園それぞれに違った魅力があります。
続いて、旧齋藤家別邸の魅力を伺いました!
四季折々の景色
旧齋藤家別邸の魅力を教えてください。
編集部
久保さん
庭園では四季折々の景色を楽しめることが魅力です!
当館の庭園は新潟の天然の地形である「砂丘」を活かして作庭されています。
市街地にありながら深山に分け入ったかのような自然を感じられる庭園です。
久保さん
秋は紅葉、冬は雪景色、春は新緑など、訪れるたびに四季折々の景観の移り変わりを楽しめます。
季節感の味わえる庭園内を、ぜひゆっくりと散策してみてください。
場所ごとに違った庭園
季節ごとに違った魅力があるのですね!
ほかの魅力も教えてください。
編集部
久保さん
建物内の場所によって違った庭園を楽しめるのも魅力です!
当館の庭園は、建物と庭園を一体の空間として捉える「庭屋一如(ていおくいちにょ)」という思想を背景にして造られたとされています。
そのため、建物から眺めた時に庭園が美しく見えるように計算して造られています。
久保さん
例えば、一階の広間からは池と松を中心としたダイナミックな庭園、一階の茶室からは茶庭のような小さく静かな庭園が楽しめます。
一階の西の間からは幽玄な竹林の広がる庭園、二階広間からはこうした庭園全体を俯瞰して楽しめるというように、見る場所によって違った景色を楽しめるでしょう。
邸宅内を巡りながら、ぜひ場所ごとに異なる庭園の魅力を感じてみてください。
凝った意匠や絵画
場所によって違った魅力が感じられるなんて素敵です!
続いて、建物の魅力も教えてください。
編集部
久保さん
建物内では随所に凝った意匠が見られるところが魅力です!
各部屋の床の間回りの書院や欄間などに透かし彫りや精緻(せいち)な彫刻作品がはめ込まれています。
贅を尽くしたつくりが随所に見られ、齋藤家の反映の面影と近代和風建築の魅力が感じられるでしょう。
久保さん
また、明治から昭和初期にかけて日本画家として活躍した絵師・佐藤紫煙の描いた希少な三枚の板戸絵「牡丹孔雀図」「花卉図」「竹鶏図」も必見です。
庭園とあわせて、精緻な意匠や絵画もお楽しみください。
旧齋藤家別邸の喫茶のオススメメニュー
旧齋藤家別邸の喫茶スペースのオススメメニューを教えてください。
編集部
久保さん
生菓子とお抹茶のセットがオススメです!
明治4年創業の地元の老舗菓子店「金巻屋」の季節感あふれる和菓子とともに、お抹茶をお楽しみいただけます。
久保さん
また、喫茶スペースでは甘酒やコーヒー、ジュースなどもご用意しております。
日本の伝統建築の縁側から美しい庭園を眺めながら、贅沢な一時をお過ごしください。
旧齋藤家別邸の人気のお土産
旧齋藤家別邸の人気のお土産があれば教えてください。
編集部
久保さん
ポストカードやカレンダー、地元作家の工芸品や小物などが人気です!
ポストカードには四季折々の美しい日本庭園や、邸宅の意匠などをお楽しみいただけます。
季節ごと、場所ごとに違った魅力がある当館の姿をご覧いただける、当館を訪れた記念になるものばかりですのでぜひご覧ください。
旧齋藤家別邸のオススメイベント
旧齋藤家別邸では日本の伝統行事にあわせた企画展や講座などを中心に、さまざまなイベントも実施しています。
続いて、オススメのイベントを伺いました!
企画展
旧齋藤家別邸のオススメイベントを教えてください。
編集部
久保さん
季節ごとに実施している企画展がオススメです!
当館では毎年、日本の伝統行事にあわせた企画展を実施しています。
例えば、2・3月には桃の節句にちなんだ「雛祭り」、4・5月には端午の節句にちなみ「五月人形展」を開催しています。
久保さん
8月に開催する「齋藤家納涼会」では、納涼会気分を楽しんでいただけます。
2023年の齋藤家納涼会では地元の作家さんとコラボし、夏の思い出を想起させるようなイラストや、新潟の妖怪をモチーフとした粘土人形などを展示しました。
久保さん
9月には新潟古町の芸妓の街をテーマとした「古町花街展」、11月には秋の紅葉に合わせて庭園をライトアップする「秋の庭園ライトアップ」などを開催しています。
他にも、毎年地元の作家さんや他の博物館とのコラボ展示も行っています。
イベントを通して伝統行事の風情や伝統文化ならではの良さを感じていただけるでしょう。
セミナー
趣のある旧齋藤家別邸の雰囲気と相まって、日本の伝統行事をより楽しめそうですね!
ほかにもオススメのイベントがあれば教えてください。
編集部
久保さん
日本の伝統的な工芸品や文化などを学べるセミナーもオススメです!
例えば、当館の建物・庭園を通して日本の伝統建築である数寄屋造りや庭園の魅力を学ぶ「みかたセミナー」のほか、日本の伝統的な工芸品・水引を用いてさまざまな小物を作る「水引講座」などを開催しています。
久保さん
伝統的な和のしつらいを学ぶ「和のしつらい講座」では節句ごとの「しつらい」を解説しています。
桃の節句や重陽の節句など、伝統行事に合わせた節句飾りの制作も体験していただける講座です。
和の文化を楽しめるさまざまなイベントやセミナーを開催しているため、ぜひ参加してみてください。
旧齋藤家別邸からのメッセージ
最後に、読者へのメッセージをお願いします!
編集部
久保さん
旧齋藤家別邸には庭園、建物のそれぞれに見所がたくさんあります。
四季折々の景色も楽しめ、自然に癒されながら贅沢な一時を過ごしていただけます。
企画展やセミナーなども定期的に開催しているため、ぜひご参加いただき、日本の伝統文化をお楽しみください。
旧齋藤家別邸で素敵な時間を過ごそう
まとめ
- 旧齋藤家別邸は日本庭園と建築物の凝った意匠などが楽しめる
- 庭園は四季折々に違った景色を楽しめる
- 喫茶では庭園を眺めながら贅沢な一時を過ごせる
- 日本の伝統的な文化を学べるイベントを定期的に開催している
旧齋藤家別邸は日本庭園と近代和風建築物の魅力を感じられる名勝です。
四季折々の景色や凝った意匠などを楽しみながら、庭園を散策したり喫茶で一息ついたりしてゆったりと贅沢な一時を過ごせます。
日本の伝統行事にあわせたイベントも開催しており、伝統文化ならではの良さを感じられるでしょう。
デートで訪れれば、自然や文化に触れ、ゆったりとしたデートを楽しめます。
ぜひ旧齋藤家別邸へ訪れてみてください。
概要 | |
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施設名 | 旧齋藤家別邸 |
住所 | 〒951-8104 新潟県新潟市中央区西大畑町576 |
電話番号 | 025-210-8350 |
アクセス | 【バス】 新潟市観光循環バス「北方文化博物館新潟分館前」下車し徒歩1分 |
営業時間 | 【4月~9月】 9:30~18:00 【10月~3月】 9:30~17:00 |
定休日 | 毎週月曜日(休日の場合は開館し、翌日休館) 休日の翌日(土・日の場合は火曜日) 年末年始(12月28日~翌1月3日) |
料金 | 大人:300円 小中学生100円 |
公式サイト | https://saitouke.jp/ |
公開日: 2024-02-14
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取材