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土津神社へ直接インタビュー!
土津神社は現在の福島県にあたる会津藩の歴代藩主を祀っている由緒ある神社です。
趣のある境内では四季折々の自然や荘厳な本殿などを楽しめます。
また、土津神社は神前式が執り行える神社としても有名です。
厳かな雰囲気の神殿で行われる古式ゆかしい神前式は結婚を考えているカップルから人気を集めています。
今回は土津神社の禰宜の宮澤さんに土津神社の成り立ちや神前式の魅力、神前式の流れをインタビュー!
結婚を考えているカップルの方は、ぜひ参考にしてください。
土津神社の成り立ち
まずは土津神社の成り立ちや特徴を教えてください。
編集部
宮澤さん
土津神社は会津藩祖の保科正之公をはじめ、会津の歴代藩主をお祀りする神社です。
保科正之公は江戸幕府二代将軍・徳川秀忠公のご落胤(らくいん)であり、初代将軍家康公の孫、三代将軍・家光公の異母弟にあたります。
宮澤さん
正之公は将軍の子でありながら秀忠公から認知されず、武田信玄の娘である見性院に育てられました。
その後、現在の長野県にあたる高遠藩藩主保科正光公の養子となり、武士としての教育を受けました。
宮澤さん
会津藩主となって以降も、四代将軍・家綱公の輔佐役(大政参与)として幕閣に重きをなし、力によって押さえつける「武断政治」から信頼関係に基づく「文治政治」へと転換し、265年に渡る徳川幕府の礎を築くことに貢献した人物です。
宮澤さん
不遇の生い立ちながら「義」の心を大切にし、忠義の心を持って幕府に貢献していました。
その心や有能さは幕府からも認められ、大政参与まで引き立てられました。
正之公は激動の人生を送った方なのですね。
地域の方々からは名士として親しまれていると伺いました。
編集部
宮澤さん
正之公の義の心は健やかな人間形成に資するものであることから、地元の方々からこどもと出世の神さまとして信仰されています。
境内には、奥之院と呼ばれる正之公の奥津城(お墓)があり、国指定史跡に指定されています。
宮澤さん
また、正之公の事績が刻まれた石碑・土津霊神碑があります。
石碑は全高7.6mと日本最大の高さを誇ります。お越しになった際には、ぜひご覧ください。
土津神社の神前式の魅力
土津神社の神前式は趣ある神殿で荘厳な雰囲気のなか執り行われます。
神前式ならではの魅力を伺いました。
四季折々の趣ある雰囲気のなか挙式できる
土津神社の神前式の魅力を教えてください。
編集部
宮澤さん
四季折々の趣のある、静謐で清らかな境内で挙式できることが魅力です!
当社は霊峰・磐梯山に抱かれ、自然豊かな場所にあります。
境内では春は愛らしい桜、夏は爽やかな青もみじ、秋は彩りあざやかな紅葉、冬は凛とした深雪と、四季ごとに素晴らしい景色が広がります。
式に参加された方全員の心に残るひとときを過ごしていただけるでしょう。
夫婦円満や家内安全などのご利益
素晴らしい景色のなかで挙式できるなんて素敵ですね!
ほかにも魅力があれば教えてください。
編集部
宮澤さん
結婚によいご利益があることも魅力です!
土津神社の御神紋「会津三葵」のモチーフである二葉葵には、「縁結び」「夫婦円満」「家内安全」のご利益があるとされています。
二葉葵の葵(あふい)の「あふ」は出逢い、「ひ」は神さまを示す言葉です。
宮澤さん
二葉が寄り添って葉を広げる様子は大切な人やものとの出逢いを意味しています。
式を挙げられたカップルの皆様に、きっとご利益があることでしょう。
神前式の所要時間・参加可能人数・料金
土津神社の神前式の所要時間や参加人数、料金について教えてください。
編集部
宮澤さん
式そのものの所要時間は30分ほどです。
ご両家をあわせて60名様にご参加いただけます。
料金は初穂料が7万円からで、そのほか、雅楽奉奏や拝殿以外の施設の利用を希望される場合は別途ご相談ください。
土津神社の神前式の流れ
土津神社の神前式の流れを教えてください。
編集部
宮澤さん
まずは拍手で新郎新婦をお迎えし、入場されましたら神様へお祈りする前のお清めの意味を持つ儀式「修祓(しゅばつ)」を行います。
参列者の皆様はお辞儀の要領で軽く頭を下げて修祓をお受けください。
次に、神様へ神前式を始めることを報告する「斎主一拝(さいしゅいっぱい)」では、全員起立して神前に向かい、斎主に合わせて一拝します。
宮澤さん
続いて斎主が神前で二人の結婚を報告し、二人の幸せと参列者の安泰を祈願する「祝詞奏上(のりとそうじょう)」を行います。
次に行うのが三三九度の盃を交わす「三献の儀」です。
杯にお神酒が注がれるので、口を軽く2度つけてから3回目で飲み干しましょう。
宮澤さん
続いて行うのが結婚式のメインともいえる「指輪の交換」です。
前もって神前に供えられた指輪を、新郎から新婦へ、新婦から新郎への順で行います。
その後「誓詞奏上(せいしそうじょう)」でこれから夫婦として二人で歩むことを神様の前で誓っていただきます。
指輪の交換もできるのですね!
「誓詞奏上」の後はどのような儀式を行うのでしょうか?
編集部
宮澤さん
次に行う「玉串奉奠(たまぐしほうてん) 」は、新郎新婦の幸せと両家の繁栄を玉串に祈念し、神前に捧げる儀式です。
次に両家の親族同士の契りをお神酒で交わす「親族固めの盃」を行います。
この儀式ではお神酒が全員に行き渡ったら、代表者が音頭を取って乾杯し、乾杯後は拍手でお祝いします。
その後、「親族紹介」で両家の親族を紹介します。
宮澤さん
その後神官である斎主が神前式のお開きを神様に報告する「斎主一拝」とお祝いを述べる「斎主祝辞」を行い、神前式を締めくくります。
拍手に見送られながら新郎新婦が退場し、式は終了です。
神前式ではさまざまな儀式を行うのですね!
神前式についての問い合わせはどのような方法があるでしょうか?
編集部
宮澤さん
神前式については、Webサイトやお電話にて当神社へお問い合わせください。
ご連絡いただきましたら、式の内容の説明や日程などのご意向を確認いたします。
土津神社で神前式を挙げた方の口コミ・エピソード
実際に土津神社で神前式を挙げた方の口コミやエピソードがあれば教えてください。
編集部
宮澤さん
新郎新婦のご両親から「私たちも土津神社で結婚式を挙げたんです」とお声掛けいただくことがたびたびあります!
当神社で挙式されたご夫婦が、安産祈願や初宮詣、七五三詣などでお詣りくださることも多いです。
「人生を通じて結婚式を挙げた神社を節目節目でお詣りでき、思い出深い」とのお声もいただき、とても嬉しく思っております。
宮澤さん
挙式されたご夫婦だけではなく、ご夫婦のお子様たちが大きくなり、また当神社で結婚式や安産祈願などへいらっしゃることへと繋がっていきます。
ご自身の体験を自分の子どもや孫も体験し、世代を超えて人生を共有していただけるでしょう。
土津神社からのメッセージ
最後に、読者へのメッセージをお願いします!
編集部
宮澤さん
当神社の四季折々の景色は目を見張るものがあり、春は天下第一の桜と称される愛らしい「タカトオコヒガンザクラ」が楽しめ、夏は爽やかな緑が映える「二葉葵」や「青もみじ」が鮮やかです。
宮澤さん
秋は京都から移植されたと伝えられる彩り鮮やかな「イロハモミジ」、冬は枯れ木に咲く凛とした「雪の花」に圧倒されます。
こうした四季の美しさに、一の鳥居の白大鳥居の白色が映え、風光明媚な風景をつくり出します。
どの時期であっても、素晴らしい景観のなかで挙式していただけるでしょう。
宮澤さん
また、土津神社で神前式を挙げた新郎新婦には、夫婦守を授与しています。
当神社で挙式されるお二人の新たな門出をお祝いし、神様に見守られながら幸せな日々を過ごされることを祈念しております。
土津神社で思い出に残る神前式を挙げよう
まとめ
- 土津神社では四季折々の趣ある雰囲気のなか挙式できる
- 土津神社の御神紋には夫婦円満や家内安全などの御利益が込められている
- 新郎新婦の両親も土津神社で挙式しているなど、世代を超えて親しまれている
- 人生の節目節目を見守っている神社
土津神社は歴代会津藩主を祀る由緒ある神社であり、地元の方から親しまれています。
四季折々の趣ある景色が楽しめ、そのなかで執り行われる神前式は新郎新婦をはじめ参列者全員の心に残る式になることでしょう。
神前式ならではの儀式での作法などはしっかりとサポートを受けられます。
神前式を検討しているけれど式での作法や準備に不安があるという方も、安心して式に臨めるでしょう。
概要 | |
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施設名 | 土津神社 |
住所 | 〒969-3102 福島県耶麻郡猪苗代町字見禰山3 |
電話番号 | 0242-62-2160 |
アクセス | 【電車】 JR磐越西線「猪苗代駅」よりタクシーで約10分 【車】 磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」より猪苗代スキー場方面へ車で約10分 |
公式サイト | https://hanitsujinja.jp/ |
公開日: 2024-02-28
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