東筑波ユートピアについて

東筑波ユートピアとはどんな施設ですか？

椎名さん：茨城県石岡市の山の中にある自然公園です。施設全体が大きな山となっており、ハイキングのように山頂を目指しながら動物たちとふれあえる施設となっています。

動物園ほどの大規模なものではありませんが、たくさんの草食動物たちを飼育しています。現在当社が運営として入って2年目とまだ日が浅いので、園内を改修しながら新しい形に作り変えているところです。また当社は猿回しのショーをする事業をやっていることもあり、園内では猿まわしのショーを楽しむこともできます！

編集部：ハイキングをしながら動物たちともふれあえるのは、仕事疲れのリフレッシュなどにも向いていますね。猿まわしのショーを行なう会社が作り上げる自然公園というのもとても気になります。

どのような動物と会えますか？

椎名さん：基本的におとなしい草食動物が中心で、ウサギ、ハクビシン、ヤギ、ポニー、アナグマなどを飼育しています。またハムスターやモルモットなどの小動物や、ツキノワグマやイノシシ、サルなど他ではあまり見られない動物たちもいます。

イノシシ、サル、ツキノワグマなどの危険な動物以外はほとんど放し飼いのような形で飼育しているので、園内を歩いている中でいきなり遭遇することもあり、それも当園の魅力の一つです。

編集部：園内を散策している途中に動物と出会えるのは、あたかも野生の中にお邪魔したような形でとても面白いと思いました。

東筑波ユートピアの見どころについて

東筑波ユートピアの見どころについて教えてください

椎名さん：やはり園内を散策しながら動物たちが暮らしているところに同じ目線で入っていって自由に触れ合えたり、餌をあげたりできる点が当園の魅力です。

他にもサルやイノシシなどは危険があるかもしれないので直接はふれあえないんですが、彼らの展示方法もできる限り身近に感じられるような設計にしているのも見どころの一つだと思います。

編集部：自然いっぱいの山の中にあるからこそ動物の暮らしの中に入っていくような観察やふれあいができるんですね。普段野生の動物に餌をあげる経験もあまりできないので、餌やり体験ができることも素晴らしいと思いました。

どのような展示方法でしょうか？

椎名さん：例えば「お猿の展望台」は足元が猿の小屋になっており、猿山を上から見下ろせるような展示となっています。また「モンキーハウス」では猿山を下から見上げるような展示となっているので、周りを猿に囲まれているような感覚を味わうことができるんです。

サルはふれると危ないので近づくことはできないのですが、その代わりに実際に猿山の中に自分も入っているような気分になれるような展示方法を心がけています。

編集部：お猿さんを上から見た時と下から見た時で見え方の違いなども知ることができますね！周りをサルに囲まれるような経験をしたことがない人が大半だと思うので、一般の動物園以上の臨場感を味わえそうだと思いました。

猿まわしについて教えてください

椎名さん：園内で猿まわしのパフォーマンスもやっています。サルだけに芸をさせるのではなく、サルと人間が演者となって一緒にショーを作り上げているのが特徴です。

人間とサルとの掛け合いや、サルの身体的な特徴を生かした芸は必見です。竹馬や輪くぐりなどの昔ながらの演技芸もあり、見どころ満載の30分となっています。

編集部：猿と人間が主従関係ではなく、一緒になってショーを作り上げていく姿はとても感動しそうです。これができるのはやはり猿まわしを行なっている会社だからこそですね。

いのししのくにについて教えてください

椎名さん：山を登っていくとひらけた場所があり、そこが「いのししのくに」となっていてだいたい50頭くらいのイノシシを飼育しています。
直接ふれあうことはできないんですが、場内に何本か通路が通っているので、そこからイノシシを近くで観察することができて、まるでイノシシの群れの中にいるような体験ができるんです。

4、5月は出産シーズンなので可愛いウリボーを見ることもできますよ。今年も20頭ほどのウリボーが生まれました。

編集部：直接ふれあうことができなくても、できる限り身近で見られるような工夫をされていてとても素晴らしいと思いました。可愛いウリボーもぜひ身近で見てみたいです。

椎名さん：また「もぐもぐタイム」という飼育員がイノシシに餌やりをする時間帯も必見です。「いのししのくに」のあらゆる場所からほぼ全頭のイノシシが一斉に集まってくるんです。この迫力はぜひ感じてほしいと思います。（※新型コロナの影響で現在は中止）

編集部：餌を求めてくる50頭のイノシシを見るのは大迫力で思い出に残る体験になりそうです。これも多くのイノシシを飼育している東筑波ユートピアならではの体験といえますね。

えさやり体験について教えてください

椎名さん：餌を買っていただくと、園内のほぼ全ての動物にあげることができます。散策している途中に出会った動物に餌やりをしてふれあいを楽しむこともできますし、猿山のサルやイノシシ、ポニーやクジャクなどに餌をあげて、観察するだけでは見られない一面を見ることもできます。

おすすめはサルとモルモットです。サルは檻の中から手を出してくるので手渡しするのですが、手を一生懸命伸ばしてくる姿がとても可愛いです。また当園はモルモットを100匹くらい飼育しているのですが、餌を見た瞬間にほぼ全員が一斉に餌に向かってくるのでその姿は圧巻です。

編集部：動物たちの食べ物に対する熱量はすごいので、触れ合う際のえさやりは必須ですね！そして100匹のモルモットがみんなで押し寄せてくるのは可愛さも迫力もどちらも感じられて、デートがさらに盛り上がりそうだと思いました。

わんちゃんのお散歩について教えてください

椎名さん：受付でお散歩したいイヌを伝えてもらって、お金を払うとそのイヌと一緒に園内をお散歩できるというものです。全部で9頭のわんちゃんが皆さんとお散歩するのを心待ちにしています。

よく歩く子や気分屋の子など同じイヌでもそれぞれに個性があって面白いです。広い園内を可愛いイヌと一緒に歩くことで散策する楽しさも増すと思います。

編集部：犬を飼ってみたいけど、少し不安がある人などにもおすすめですね！カップルで訪れた際にわんちゃんと一緒に散策することで、より2人の会話が弾んだり笑顔が増えたりして、今まで以上に距離を縮めることもできそうだと思いました。

キャットピアについて教えてください

椎名さん：ここはかつて猫カフェだったんですが現在はカフェはやっておらず、猫たちが住んでいる2棟の建物が「キャットピア」となっています。

ここではネコたちとふれあうことができたり、おやつをあげたりすることができます。園内入口と中間部分にあるので、ここで山道を登ってきた疲れも癒せますよ。

編集部：たくさんのネコがいる空間というだけで幸せな気分になってきますね。山頂まで登ってきた達成感と同時に癒しが味わえるなんて素敵です。

デートスポットとしての東筑波ユートピア

これまで訪れたカップルのエピソードなどはありますか？

椎名さん：以前ドライブデートの途中で彼女さんと園内を訪れたお客さんがいたんですが、彼女が着ていたのがミニスカートとヒールだったんです。園内はかなり長い距離を歩くし、急な坂が多いので、ぜひ彼女を誘う際にはこういう場所に行くよと一言伝えてからお越しください（笑）。

編集部：これは急勾配があり、園内を歩いて周る東筑波ユートピアさんならではのエピソードかもしれません。デートで行く際には予め彼女に伝えておき、パンツとスニーカーで行くのがオススメですね。

カップルにおすすめの園内の周り方はありますか？

椎名さん：園内全体が山になっているので、やはり園内に入ってから山頂を目指して登っていただくのがおすすめです。頂上に着いたら休憩所けいじょでお弁当などを食べてお話ししたり、頂上からの景色とともに2ショットをしてもらうのもいいと思います。

登っていく中でさまざまな動物たちと出会えるのが魅力なので、ぜひ餌を持って動物たちと触れ合いながら山を登っていただきたいと思います。そして登る前か下山後にはぜひ猿まわしショーも観覧してくださいね。時間前に園内放送が流れるので、頂上にいても大丈夫です。

編集部：動物たちとふれあいながらのハイキングは話も盛り上がるでしょうし、2人の距離を縮めるのにもぴったりですね。一緒に登って頂上で食べるお弁当も格別だと思います。

おすすめのグッズやアイテムはありますか？

椎名さん：園内のツキノワグマが1歳半を迎えたのでツキノワグマのぬいぐるみを販売しています。また当園名物のイノシシのぬいぐるみもご用意しています。
他にもイノシシのカレーとイノシシ肉の缶詰、イノシシ油も販売していています。実はイノシシの油は肌荒れなどにもとてもいいんです。

編集部：ぬいぐるみは可愛くて癒されるし、家に帰ってもここでの1日を思い出せるのでピッタリのグッズですね。そしてイノシシの油が肌にいいことは初めて知りました。可愛いものから実用的なものまで幅広くご用意されているんですね。

東筑波ユートピアの歴史

東筑波ユートピアの歴史について教えてください

椎名さん：元々は50年続いていた個人経営の動物園で「日本一お客さんが来ない動物園」ということで有名な場所だったんです。有名なTV番組「志村どうぶつ園」でも特集されたことがあり、その際にクラウドファンディングを行なってそのお金でイノシシの飼育場所を改修して「いのししのくに」にしたんです。

2年前に猿まわしを行なっている弊社が事業譲渡という形で譲り受けて、現在の形となっています。現在はまだリニューアルを行なっている最中なので、これから少しずつ色々なものが新しくなっていくと思います。

編集部：とても歴史がある場所なんですね。あの「志村どうぶつ園」にも出演したことがあるというのは驚きでした。今まさに生まれ変わりつつある動物園なんですね。

東筑波ユートピアを訪れるカップルへメッセージ

訪れるカップルへのメッセージをお願いします

椎名さん：やはり現在コロナの影響で外出する自体をためらっている方も多いかと思います。そんな方でもコロナ時代に密にならずに自然とふれあうことでリフレッシュできるのが当園ならではの魅力だと思います。

閉塞的になってしまったり、ずっと家にいることで2人の関係がマンネリ状態になってしまうこともあるかと思いますが、そんな時こそ自然を感じたり動物たちとふれあうことで気分も晴れると思います。動物たちもお待ちしているので、ぜひ皆さまにきていただきたいと思います。

編集部：今の時期だからこそ、密にならずに自然とふれあえる場所は貴重ですよね。また自然や動物とふれあうことでリフレッシュできるというのは腑に落ちました。皆さんもぜひ東筑波ユートピアを訪れてみてくださいね。

基本情報

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