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更新日:2022年4月25日

トリックアートはここから生まれた!?作品に入り込んで写真を撮れて制作風景も見学できる!栃木県那須郡にある「那須とりっくあーとぴあ」にデートでの楽しみ方についてインタビュー!!

今回ご紹介するのは栃木県那須郡にある、日本最大のトリックアートのテーマパーク「那須とりっくあーとぴあ」です。

トリックアートとは目の錯覚を利用したアートや、自分が作品の中に入ってその一部となることで完成する体験型のアートのことです。そしてこのトリックアートは、那須出身の剣重和宗氏によって創始された日本発祥のアート表現なんです!こちらはそんなトリックアートが3つの館で展示されている、世界で初めてのトリックアート美術館です。

また日本中のトリックアートの大半をここで制作しており、その制作過程を見られるアトリエを併設しているのも大きな特徴です。

本日はそんな「那須とりっくあーとぴあ」でできること、展示されている作品、デートスポットとしての楽しみ方などについて、広報の石澤さんにインタビューしました。

目次

「那須とりっくあーとぴあ」について

「那須とりっくあーとぴあ」の概観を教えてください

石澤さん:従来の美術館とは全く違った「見て・写真が撮れて・不思議な美術体験」を味わうことができる、体験型の美術館です。トリックアートという言葉を生み出した剣重和宗氏が創業したトリックアート制作会社エス・デーが運営する施設で、展示されている作品は全てこの場所で制作されています。さらに全国で展示されているトリックアートの多くがここで作られているのも特筆すべき点でしょう。

編集部:勝手ながら「トリックアート」という言葉は西洋語だと思っていたのでびっくりしました。それだけでなく日本中のトリックアートがこちらで生み出されているのも驚きです!

石澤さん:当館では鑑賞するだけでなく、作品にお客さまが入ってポーズを取ったり、作品の中に参加することで初めてアートとして完成する作品を多数展示しているんです。「トリックアートの館」「トリックアート迷宮?館」「ミケランジェロ館」と3つの建物に分かれており、これらを総称して「那須とりっくあーとぴあ」となっています。スタッフも巡回しているので、気軽にトリックアートに関するお話やヒントを聞いてみたり、写真を撮ってもらったりしてくださいね。

編集部:作品の中に参加することでアートとして完成するというのは、お互いにアートの中に入り込んだり、一緒にアートに参加したり、とデート中も盛り上がりそうですね。

「那須とりっくあーとぴあ」の見どころ

「トリックアート迷宮?館」について教えてください

石澤さん目の錯覚で大きさが変わって見えたりする、体験型の作品が多いのが「トリックアート迷宮?館」です。建物のテーマは「ファンタジー&マジック」で、魔法の世界をトリックアートで表現した作品が多数展示されています。

石澤さん:おすすめの作品は「エイムズの部屋」です。一見すると何の変哲もない普通の部屋に見えるのに、実際に中に人が入ると大きさが変わってしまう不思議な部屋になっています。写真を撮って楽しんでもらうこともできますし、動画を撮るとどのタイミングで見え方が変わったのかを確認できます

館内のマジックゾーンには「空中庭園」という作品もあり、こちらではまるで自分が空に浮かんでいるような写真を撮ることができるんです。

編集部:人の大きさが変わって見えたり、浮いて見えるいわゆる典型的なトリックアートが置かれており、お互いに写真を撮ったりして盛り上がりそうだと思いました。非日常を味わえるトリックアートとファンタジーの世界観は相性ばっちりですね!

「ミケランジェロ館」について教えてください

石澤さん:「ミケランジェロ館」では、イタリア・ルネサンスの三大巨匠ラファエロ・ミケランジェロ・ダヴィンチなどの作品を中心とした、世界の名画をモチーフにしたトリックアートが多数展示されています。

石澤さん:おすすめの展示は、ヴァチカン市国にあり世界遺産にも認定されているシスティーナ礼拝堂を5分の3サイズで完全再現した作品「システィーナ礼拝堂」です。多くのスタッフの力と3年8ヶ月の長い年月をかけて作り上げた大作となっています。

編集部:床や壁、天井に至るまで全てを再現した「システィーナ礼拝堂」は、相当の時間と労力がかけられたのが一瞬で伝わるくらいの、物凄い迫力がありますね、、!これは是非生で見ていただきたいです。

石澤さん:2階には新作展示コーナーがあり、最新作を置いています。まだ外に出ていない作品もこちらでは見られます。

編集部:まだ外に出ていない作品を見ることができるというのも、この場所ならではの特別感を感じられそうです。

「トリックアートの館」について教えてください

石澤さん:「トリックアートの館」は建物の構造を利用して展示されているトリックアートによって、不思議な異空間を楽しんでいただける、お子様やファミリーに大変人気があるエリアとなっています。2202年の3月にリニューアルし、展示作品や館内の雰囲気がガラッと変わりました。

「トリックアートで童心に帰れる」というコンセプトで、お子さんに人気がある動物などの作品を残しながら、フォトジェニックな作品を新しく多数揃えました。ランタンの光が星に変わっていくなど、ファンタジー感満載の館として生まれ変わりましたのでぜひ楽しんでくださいね!

編集部:リニューアルで未公開の新作が初公開とのことで、お話を聞くだけでワクワクしてきます。「童心に帰れる」というのは、普段とは違うパートナーの表情も見られそうで、デートにもぴったりですね。

定期的に開催しているイベントなどがありましたら教えてください

石澤さん各館ごとにイベントを開催しており、「トリックアートの館」ではお子さまでも楽しんでいただける、ミッションクリア型の謎解きゲームをすることができ、「トリックアート迷宮?館」では、手引書に書いてあるヒントをもとに館内の謎を解いていくゲームをご用意しています。また「ミケランジェロ館」では世界の名画のクイズを解いていただけます。こちらは初級コースと上級コースが選択でき、難易度によって挑戦できます。2人で力を合わせて考えてゴールまで辿り着けると、絆も深まることでしょう。

また3つの館に隠れているマスコットキャラを探してもらうというゲームもあります。難しい場合はヒントを出すので、スタッフに声をかけてみてくださいね。

編集部:鑑賞をするだけではなく「ああでもないこうでもない」と言いながら正解を見つけ出そうとしながら巡ると、デートがより盛り上がること間違いなしですね!パートナーにいいところを見せるため、頭をフル回転させてしまいそうです。

「アート制作体験」について教えてください

石澤さん:こちらは「もっと気軽にアートに挑戦してみましょう」というテーマで、迷宮?館に隣接したホワイトスタジオで開催しています。10時から16時までの間でアート制作体験をすることができるんです。作品の絵付やガラスの制作、栃木レザーの加工などの体験をご用意しています。長く使っていただけるものを作れるので、記念にもなるでしょう。

編集部:気軽に体験できるにも関わらず、長く使うことができるものを制作できるということで、日常で使っていく過程も思い出になっていくので素敵ですね。

「那須とりっくあーとぴあ」の施設について

「アトリエ」について教えてください

石澤さん施設内にはアトリエも併設されており、お客さんも自由に入っていただけるようになっているんです。こちらでは実際に制作しているスタッフとお話しすることもできます。新作も作られており、現在スタッフの12名が筆を取って作品作りを行なっているんです。なかなかのスピード感で制作しているので、生の制作現場を見て楽しんでいただければと思います。常に新しい工夫を凝らした作品を作っているので、名作の誕生に立ち会うこともできるかもしれませんよ。

編集部:トリックアートの制作現場に立ち会える機会はあまりないと思うので、貴重な経験になりそうだと思いました。お話を伺えるのもありがたく、その話を聞く前と後ではトリックアートを見る目線も変わってきそうですね。

那須とりっくあーとぴあならではのお土産について教えてください

石澤さん:おすすめは「隠し絵ポストカード」です。当館で展示されている作品の隠し絵が印刷されており、よく目を凝らすと10体の動物を見つけることができるグッズになっています。手紙を送る相手への遊び心も満載です!他にも、展示作品が描かれているオリジナルトランプや、自分でトリックアートを作ることができる「立体キューブ」、まるで猫を抱いているように見えるTシャツなどを販売しています。

編集部:本当にトリックアートにちなんだグッズがたくさん売っているんですね。自分で持ち帰って使ってもいいですし、誰かにお土産で渡しても子どもから大人まで喜ばれそうだと思いました。

デートスポットとしての「那須とりっくあーとぴあ」について

これまでに訪れたカップルの印象的なエピソードを教えてください

石澤さん:「鏡の部屋」という、左右対称に作られた同じ部屋の間に鏡が置かれているように見えるという作品があるのですが、初デートでいらっしゃったお客さんがこちらを訪れたんです。ここの魅力は本来自分の姿が映るはずの鏡の中に別人が映るという部分となっており、ここで緊張しながら二人が手を合わせた写真を撮っていたのが、とても微笑ましかったために印象に残っていますね。

編集部:まるで映画「君の名は」のワンシーンのようですね。トリックアートに参加する中にもカップルが楽しめる演出がたくさん仕込まれているので、那須とりっくあーとぴあは初デートにもぴったりですね。

カップルにオススメしたい施設内の回り方を教えてください

石澤さん:順路があり施設間の回り方は決まっているのですが、カップルにおすすめしたいのは建物から建物に移動する間です。移動する間には要所要所でテラスや休憩室があるので、そこでゆったりと落ち着きながら感想を言い合ったり、次はどんな展示なのかを考えたりしながら移動をするのもいいと思います。

編集部:美術館に行った時に歩き疲れてしまうことは結構多いので、椅子や休憩室が用意されているのはありがたいですね。テラスで穏やかな那須の気候を感じながら、二人で話をするだけでもリラックスした気持ちになりそうだと思いました。

思い出に残るような写真スポットを教えてください

石澤さん:5分の3サイズのシスティーナ礼拝堂は、2人でハート型のポーズを取ってもらい、後ろの絵をバックに写真を撮っていただくのがおすすめです。またモネの庭もいいと思います。柔らかいタッチで描かれている絵の中に、2人で入って描かれているモデルになることができるんです。旅の思い出の一枚を作れると思うので、ぜひ写真をいっぱい撮ってほしいと思います。

編集部:作品の中に入り込み登場人物になりきって写真を撮る機会もあまりないので、いつもと違う表情の写真が撮れそうだと思いました。トリックアートは思い出を作る立役者にもなってくれるんですね。

「那須とりっくあーとぴあ」を訪れるカップルへ

那須とりっくあーとぴあを訪れるカップルへのメッセージをお願いします

石澤さん:トリックアートはお客さんが一緒に参加することで初めて成立するもので、当館はそれらを楽しむことが出来る美術館です。お二人で作品とともに写真を撮っていただいて二人だけの作品を作りあげてもらい、那須のいい思い出を作っていただければと思います。

編集部:那須とりっくあーとぴあは、SNS映えのする写真を二人で撮ることで完成するアートがたくさん展示されているんですね!展示のテーマが分かれた3つの館で、不思議な作品を見て、入り込んで撮影して体験できるということで、デートが絶対に盛り上がりますし、一生に残る那須の思い出を作れること間違いなしだと思いました。

那須を訪れるカップルの皆さんもぜひ、那須とりっくあーとぴあを訪れてみてくださいね。石澤さん、本日はお忙しい中ありがとうございました!

基本情報

住所

〒325-0304 栃木県那須郡那須町高久甲5760

電話番号

0287-62-8388

営業時間

通常期間 9:30〜17:00
夏期期間(8月) 9:00〜17:30

入館料

大人 (高校生以上):1,300円
小人 (4歳~中学生):800円
未就学児:無料

公式HP

http://www.trick-art.jp/

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