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更新日:2022年5月15日

タイタニック号に搭載予定だった自動演奏楽器!?自然豊かな山梨県南都留郡にある「河口湖 音楽と森の美術館」におすすめのデートプランをインタビュー!

今回ご紹介するのは山梨県都留郡、河口湖のほとりにある「河口湖音楽と森の美術館」です。 

こちらでは世界最大級のダンスオルガンや、豪華客船「タイタニック号」に搭載される予定だった自動演奏楽器、貴族が愛したオルゴールなど世界的に見ても貴重なコレクションが保管されており、ただ演奏を楽しむだけでなく、深い歴史を知ることができる施設となっています。 

また庭園にはローズガーデンもあり、約720種類のバラや四季折々の花々を楽しむこともでき、豊かな河口湖畔の自然と見事に調和していることも魅力の一つです。 さらに富士山を一望しながら創作フレンチを味わえる「森のレストラン」や、オルゴールの制作工房もあり、ただ見るだけでなく五感で楽しめる美術館となっています。

本日は河口湖音楽と森の美術館・副支配人の堀内さんに、施設の見どころや展示されている楽器について、レストランやデートでの楽しみ方などインタビューしました!

目次

「河口湖音楽と森の美術館」について

河口湖音楽と森の美術館でできることやコンセプトを教えてください

堀内さん:「河口湖音楽と森の美術館」は、世界的に見ても貴重な自動演奏楽器やオルゴールの展示を行っている美術館で、時を超えた機械の音色を堪能できるのが大きな魅力です。 

編集部:あまり馴染みのないタイプの美術館ですね。希少な自動演奏楽器からの音色は、歴史に思いを馳せながら聞き入ってしまいそうですね。

堀内さん:河口湖のほとりにあるこちらの施設は、中世ヨーロッパの貴族の館をイメージして作られた建物で、自動演奏楽器が織りなす演奏を楽しむことができますし、花々で彩られた庭園も見応えがあり、まるで西洋旅行をしているかのような1日を過ごせます

編集部:河口湖畔の豊かな自然と相まって、景観だけでも癒されそうだと思いました。

「河口湖音楽と森の美術館」の見どころ

展示されている楽器について教えてください

堀内さん:コンサートホールには世界的にも希少な自動ピアノやヴァイオリン、オーケストリオン、大型のオルゴールなどがあり、自動演奏楽器によるオーケストラ演奏による音色を楽しむことができます

中でもおすすめなのは「フィルハーモニック オーケストリオン -タイタニックモデル-」です。幅が2m弱、高さが5mほどの大きさの自動演奏楽器で、数十人分の演奏を体験できるものとなっています。この楽器、「-タイタニックモデル-」とあるように、豪華客船タイタニック号に乗る予定だった、100年以上前から存在している自動演奏楽器なんです。今年は出港して110周年を迎えるので、何かイベントなどができるといいなと考えています。

編集部:豪華客船であるタイタニック号に搭載予定だったとは、当時からとても希少なものだったのですね。楽器の演奏を聴きながら長い歴史に思いを馳せることができそうだと思いました。

可愛らしい自動演奏人形について教えてください

堀内さん:オートマタという西洋のからくり人形も展示されており、人形が演奏する音色や動きを楽しむことができます。これらはオーケストリオンとは違い、貴族ではなく大衆が楽しんでいたもので、庶民が貴族を風刺したような人形を作っていたんです。

例えば、ピアノを弾いた猿に高価な服を着せ貴族に見立て、それを楽団が取り囲んで演奏する、と言った作品があります。そうやって風刺して楽しんでいたんですね。気になる作品があった時はお声がけいただいたら、演奏を聞くことができますよ!

編集部:歴史を知った上でオートマタを見ると、細かい造形に施された意図もわかるので、より深く楽しむことができますね。

世界最大級のダンスオルガンについて教えてください

堀内さん:こちらはベルギーのオルガンメーカーで作られた作品で、貴族が舞踏会でダンスをするホール内に置かれていたものです。幅13m・高さ5mととても大きく、管弦楽器の音色を奏でる約800本のパイプと打楽器が組み込まれており、数十名編成の楽団に匹敵する演奏を行う楽器です。両側の壁に取り付けられた43体の人形が音楽に合わせて動くようなギミックもついているのが大きな特徴となっています。

以前別の場所でこの音色に魅せられた創設者がなんとか手に入らないかと探していたところ、ベルギーで機械だけが残っていたのを見つけ、これをフランスの修復家にお願いして、設置できるこの形になりました

コンサートホールの壁面にある人形も打楽器の一部としてシンバルなどを奏でる仕組みになっており、360度から降り注ぐ音色を体験できるのが特徴です。一時間に一回演奏を聞くことができますよ。

編集部:ダンスホール内のダンスオルガンは、今でいうサウンドシステムのようなものだったんですね。ホール全体に音が響き渡るように作られていることもあり、まるで自分自身がオルガンの中にいるかのような感覚になりそうです。

庭園について教えてください

堀内さん:こちらの庭園は、王侯貴族が愛した庭園をイメージして作った、720種以上のバラが咲く日本屈指のローズガーデンとなっており、他にも河口湖の風土に合った四季折々の花々を楽しめます。特にバラの最盛期となる6月には、絢爛に咲き誇るバラとの撮影も楽しめるのが魅力です。

中世ヨーロッパの貴族がこよなく愛していたオールドローズも植えられているなど、河口湖の風土に合うように西洋風に作り込まれた庭園なので、ドラマやMVで使用いただくこともあります。

編集部:まるでヨーロッパにいるかのように感じられる建物の雰囲気にぴったりの景色が庭園にも広がっているんですね!思いました。美しいバラが満開のローズガーデンを見に行くことだけでも目的になりそうで、見ている人を虜にしてくれそうだと思いました。

「河口湖音楽と森の美術館」の施設について

レストランやカフェについて教えてください

堀内さん:「森のレストラン」では、雄大な富士山を眺めながら創作フレンチをはじめとしたお料理やデザートを楽しむことができます。お肉もしくはお魚を選べるコース料理を提供しており、シェフが食材を吟味して季節ごとにメニューを変更しているんです。またランチでは特製のローストビーフを味わうことができますよ。

編集部:河口湖を望みながら富士山が一番綺麗に見える場所で創作フレンチを食べられるなんて、とても贅沢な時間を過ごせそうだと思いました。

堀内さん:おすすめは「王妃の愛した西洋ほうとう」というメニューです。本来のほうとうは味噌ベースですが、こちらはトマトベースとなっています。季節に応じて具材を変えて提供しているのが特徴です。 

王妃という名前はマリーアントワネットを表していて、彼女はフランス大飢饉の際にじゃがいもを食べる普及活動をしており、胸にじゃがいもの花のブローチをつけていたんです。そのため、本来ほうとうは南瓜を使いますが、ここではじゃがいもを使用しています。

編集部:一つ一つのメニューに至るまで、その背景も含めてストーリーが作り込まれているんですね。ヨーロッパらしさを感じられるこの場所かつ、河口湖畔だからこその「王妃の愛した西洋ほうとう」はぜひ一度食べたいと思います。

お土産やグッズについて教えてください

堀内さん:人気があるのはやはり「オルゴール」です。約数千点販売しており、数千円のものから数万円のものまで多数取り揃えています。

中でもおすすめは「マイフェイバリットオルゴール」で、32曲から好きなものを選ぶことができるんです。またオリジナルベアのオルゴールも販売しており、こちらも大人気となっています。

編集部:オルゴールって決まった音楽しか流れないイメージがあったのですが、音楽を選べるのはプレゼントとしても思い出としてもぴったりだと思いました。音楽隊を意識した格好をしているオリジナルベアは、見た目もとても可愛らしく人気があることも肯けます!

体験工房について教えてください

堀内さん:体験工房では世界に一つだけのオルゴールを作ることができるんです。オリジナル木箱に絵付けをするものと、好きなガラスパーツを選んでドームの中に自分だけのワールドを作れるものの2種類の体験を用意しています。

流れる曲も80曲以上から選んで制作体験ができるので、自分に向けて作ってもいいですし、贈答用にしてもいいでしょう。

編集部:最近オルゴールを目にする機会も減ってきたので、この機会に自作のオルゴールを作って、家でのんびりしている時に優しい音色に耳を傾けるのもいいですね。

イベントについて教えてください

堀内さん:土日祝日にはオペラ歌手とのコラボコンサートを開催しています。楽器ごと、機械ごとに異なりますが、自動演奏楽器の演奏に合わせてオペラ歌手が歌を歌ってくれ、時を超えたコラボが楽しめるんです。

編集部100年以上も前に作られた自動演奏楽器から流れる曲に合わせて、現代のオペラ歌手が歌ってくれる場所はここ以外ではないと思うので、貴重な時間を過ごせますし、初めての体験に胸が躍りそうだと思いました。

堀内さん:同じく土日祝日開催ですが、背面のスクリーンを利用した、動く砂の紙芝居「サンドアートライブ」も行っています。様々な技法で砂の上に描かれた絵が生演奏の音楽に合わせて変化し、物語が展開していくコンサートです。物語形式のコンサートで、シンデレラ・白雪姫・ピノキオ・鶴の恩返し・かぐや姫などの合計7作品を鑑賞できます。

編集部:砂を利用した紙芝居自体が斬新でありながら、それを生演奏の音楽に合わせるということで、幻想的なアート体験を体感できそうだと思いました。物語形式であることも面白いですし、みんなが知っている物語ばかりなので誰でも楽しむことができるのも良いですね。

デートスポットとしての「河口湖音楽と森の美術館」について

これまでに訪れたカップルの印象的なエピソードを教えてください

堀内さん:「森のレストラン」でプロポーズをされた方が何人かいらっしゃったのを覚えています。デートという体で自然な形で入店し食事をするんですが、デザートの際に「結婚してください」と書かれたパティシエ特製のケーキとともに指輪を出して、プロポーズをされたことが印象に残っています。お付き合いの告白をした方もいらっしゃいました。 

またブライダルも年間約20回ほど承っています。ミュージアムウェディングに憧れていた人や、思い出深い体験をしたこの場所で結婚式をあげたいという人も多いんですよ。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね。

編集部:館内で自動演奏楽器が奏でる美しい音色を聴いた後で、富士山を一望しながら優雅に食事を楽しめるレストランでプロポーズをされたら、一生の思い出になること間違いなしですね。またこの場所に流れる中世ヨーロッパのような雰囲気やローズ香る庭園は、一生残るフォトウェディングにぴったりだと思いました。

カップルにおすすめしたい施設内の回り方を教えてください

堀内さん:自由に見ていただくのがいちばんのおすすめですが、各所にベンチがあるのでたまに休憩して景色を見ながら語り合うのもおすすめです。最初に演奏時間を把握した上で、それに合わせて一通り回った後に食事やショッピングを楽しむのもよいでしょう。散策も楽しめる場所ですし階段も多いので、自然と手を取り合って歩いていただきたいです。

編集部:館内をじっくり散策した後、外のベンチで二人の時間を過ごすと、話に花も咲きそうだと思いました。河口湖の穏やかな空気の下、二人で手をつなぎながらのんびりと散策するだけで二人の距離も縮まりそうです。

思い出に残るような写真スポットを教えてください

堀内さん:基本的に館内は撮影OKなのでどこでも撮影いただいて大丈夫ですが、暗い場所でフラッシュはNGなので注意してください。おすすめは鉄で作られた蝶々を模した椅子で、スタッフが手作りしたものなんです。またこの椅子とローズガーデンと富士山を一枚の写真に収められるフォトスポットもあり、そちらで撮影するのをおすすめしています。二人で撮影したい方は、お気軽にスタッフに声をかけてみてください。

編集部:まるでヨーロッパの庭園のような景色でありながら富士山も一緒に収められるということで、和洋折衷の画角を楽しむことができるんですね。

「河口湖音楽と森の美術館」を訪れるカップルへのメッセージ

河口湖音楽と森の美術館を訪れるカップルへのメッセージをお願いします

堀内さん:「河口湖音楽と森の美術館」では、かつて貴族たちが愛した自動演奏楽器の音色や、富士山を見ながらの贅沢なお食事、河口湖の穏やかな空気の中で咲く季節の花々を楽しむことができます。ぜひヨーロッパのような雰囲気を楽しんでいただきながら、非日常な空間を楽しんでいただければと思います!

編集部:100年ほど前の楽器が多数展示されており、まるで演奏隊が奏でているかのような音楽体験を、舞踏会の会場のような美しく華やかなホールで楽しめるので、格別な時間を過ごせそうです。

また創作フレンチを中心とした「西洋ほうとう」など個性的なメニューも提供している「森のレストラン」や、ヨーロッパさながらのバラが咲き誇っている庭園も、河口湖という立地も相まって、日本にいながらまるで西洋にいるかのような気持ちになりますね。

音楽や中世ヨーロッパの雰囲気などが好きなカップルはぜひ「河口湖 音楽と森の美術館」を訪れてみてください。堀内さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。

基本情報

住所

〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口3077-20

電話番号

0555-20-4111

入館料

大人:1,800円
大学生・高校生:1,300円
小中学生:1,000円

営業時間

10:00-17:00(最終入館16:00)

公式HP

https://kawaguchikomusicforest.jp/

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